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放課後等デイサービスに送迎はある?費用・範囲・安全対策まで解説

藤原 めぐみ / 更新:2026-06-18
放課後等デイサービスに送迎はある?費用・範囲・安全対策まで解説
「うちの子、放課後等デイサービスに通わせたいけど、送迎ってあるの?」——これ、私が現場にいた頃に保護者から一番多く受けた質問でした。結論から言うと、送迎は多くの施設で行われていますが、すべての施設が対応しているわけではありません。

料金は原則無料か、有料でも1割の自己負担。片道はたいてい30分以内で収まります。自宅以外の学校まで来てくれるケースもあります。

この記事では、送迎の仕組み・費用・申し込み手順・自宅以外への対応・安全対策・事故時の責任まで、私が現場で見てきた現実も交えて解説します。施設選びの比較ポイントも最後にまとめました。

放課後等デイサービスの送迎とは?まず知っておきたい基本

【放課後等デイサービス】必須の業務である「送迎」 重要なポイントを解説!
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送迎は「保護者が仕事などで送り迎えできない」「公共交通が使いにくい」家庭を支える仕組みです。事業所は送迎を行うと「送迎加算」を受け取れます。

ただし、ここは誤解されがちなんですが、送迎は義務ではありません。やっている施設もあれば、やっていない施設もある。これが現実です。

送迎サービスの仕組みと利用できる場所

送迎できる場所は基本的に「利用者の自宅」と「通学する学校」です。最寄り駅や集合場所への送迎も可能ですが、その場合は利用者・保護者の同意と、個別支援計画書への明記が必須になります。

つまり「どこでも好きな場所に来てくれる」わけではない。計画書に書かれていない場所への送迎は、基本できないと思っておいてください。

車での送迎を実施している施設としていない施設

多くの施設は車で送迎しています。一方で、徒歩圏の利用者しかいない小規模事業所などは送迎をしていないこともあります。

ひとつ大事な点。徒歩での送迎は加算の対象外です。加算が取れるのは原則「車での送迎」だけ。だから送迎ありを掲げる施設は、ほぼ車送迎だと考えていいです。

送迎を含めた1日の利用の流れ

コスパ最強!放デイ送迎車TOP3
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平日のイメージを書いておきます。学校が終わると、事業所の車が学校まで迎えに来る。事業所で活動・おやつ・宿題などをして、終了後に自宅まで送ってもらう。この往復が送迎です。

注意したいのが報酬のルール。送迎時間は「サービス提供時間」に含まれません。提供時間が30分未満だと基本報酬が算定できず、送迎加算も取れなくなります。

送迎の費用と料金の仕組み

保護者がまず気にするのはお金の話ですよね。送迎料金は施設によって異なり、無料の場合も、有料の場合もあります。有料でも原則1割の自己負担で収まります。

送迎にかかる利用料金の目安

有料の場合でも、障害福祉サービスの仕組みで自己負担は原則1割です。たとえば片道500円相当なら、実際の負担は50円という計算になります。

送迎料金のイメージ(自己負担1割の場合)
料金は施設により異なります。下記は仕組みを理解するための例です。
項目施設の設定額(片道)自己負担(1割)
送迎あり(有料の例)500円50円
送迎あり(無料の施設)0円0円

燃料費・実費負担や距離加算はあるのか

放課後デイ送迎で児童置き去り-なぜ起きる?防ぐには?
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正直に言うと、燃料費や距離による上乗せの全国一律ルールについて、確かな数値で言い切れる材料は手元にありません。料金設定そのものが施設ごとに違うためです。

だからこそ、契約前に「送迎は無料か有料か」「有料ならいくらか」を必ず事業所に直接確認してください。ここを曖昧にしたまま契約すると、あとでモヤモヤします。

送迎時間は距離や同乗人数で変わる

片道の所要時間は距離・ルート・同乗する子どもの人数で変わります。ただ、特別な理由がない限り30分以内に収まるのがほとんどです。

送迎時間は距離や同乗人数で変わる

遠方からの利用者は少ないので、送迎自体はそこまで長時間にならない。ここは安心していい部分です。

送迎の利用手順と申し込み方法

送迎を使いたいなら、流れを知っておくと動きやすいです。ポイントは「個別支援計画書に送迎の必要性を書いてもらう」こと。ここが抜けると送迎が始まりません。

送迎を希望するときの申込みの流れ

〖職レポ〗放課後等デイサービスで働いてるけど質問ある?
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おおまかな流れはこうです。施設を見学・相談し、契約時に送迎を希望すると伝える。そのうえで児童発達支援管理責任者が個別支援計画書に送迎の必要性を記載する。これで送迎の準備が整います。

送迎が必要な理由は「保護者が就労などで送迎できない」ことが基本です。逆に、子どもが公共交通機関で自力通所できる場合は、自立を妨げないという観点から送迎なしと判断されることもあります。

送迎ルートやお迎え時間の決まり方

ルートとお迎え時間は、その日に利用する子どもの自宅・学校の場所、人数、活動の開始時間から事業所が組みます。複数の子どもを効率よく回せるように設計されるのが一般的です。

なので「うちだけ希望時間ぴったりに」というのは難しい。乗り合わせの順番でお迎え時間が前後する、と理解しておくと揉めません。

ルート変更や急な予定変更への対応

急な欠席や時間変更は、できるだけ早く事業所に連絡を。送迎は他の子の予定と組み合わさっているため、直前の変更はルート全体に影響します。

ルート変更や急な予定変更への対応

私の経験上、柔軟に対応してくれるかどうかは事業所次第です。見学のときに「急な変更にどこまで対応できますか」と一言聞いておくと、相性が見えます。

自宅以外への送迎はできる?対応範囲の実態

「学校に直接迎えに来てほしい」「祖父母宅に送ってほしい」——よくある相談です。結論、自宅と通学先の学校は対応しやすいですが、それ以外は計画書への記載と同意が前提になります。

学校・学童・祖父母宅への送迎可否

学校への迎えは、必要性が認められれば対応されます。ただし学校が事業所と同一敷地内にある併設型の場合、送迎加算は70%に減額されます。

祖父母宅・学童など自宅・学校以外への送迎は、自動的にOKではありません。利用者と保護者の同意があり、個別支援計画書に送迎場所として明記されていることが条件です。希望するなら契約時に相談を。

送迎エリア・対応範囲の調べ方

送迎エリアは事業所ごとにバラバラです。一番確実なのは、候補の事業所に自宅住所を伝えて「送迎範囲に入っていますか」と直接聞くこと。これが一番早い。

施設検索サイトでも、送迎の有無や空き状況を絞り込めます。たとえばLITALICO発達ナビでは京都府で送迎ありの放デイが31件確認できました。地域名と「送迎あり」で探すと候補が一覧で出ます。

兄弟児や複数事業所利用時の乗り合わせ

兄弟で同じ事業所に通うなら、同じ車で一緒に送迎してもらえることが多いです。これは保護者の負担も減って助かります。

兄弟児や複数事業所利用時の乗り合わせ

一方、別々の事業所を曜日で使い分けている場合、送迎のタイミング調整はかなり面倒になります。各事業所のお迎え時間が重なると、片方を保護者が対応せざるを得ないことも。複数利用を考えるなら、送迎時間の調整可否を最初に確認しておくべきです。

送迎の安全対策と事故・トラブル時の責任

送迎で一番心配なのは安全面ですよね。ここは制度が動いた部分です。令和5年4月1日(2023年4月1日)に送迎の規定が改正され、新しい義務が追加されました。

置き去り防止装置の義務化と点呼確認

改正の根拠は2022年12月28日の厚生労働省通知「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令について」です。送迎車内への置き去りを防ぐための義務が加わりました。

乗車・降車のときに子どもの所在を確認する点呼は、安全管理の基本です。施設を選ぶときは、降車時の確認をどう行っているか具体的に聞いてみてください。きちんと答えられる事業所は信頼できます。

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令について(2022年12月28日・厚生労働省通知)

チャイルドシートや乗車時の配慮

送迎にあたる人員は、児童発達支援管理責任者以外であれば教室の職員でも可能です。ただし普通免許が必要です。

チャイルドシートや乗車時の配慮

年齢や体格に応じた乗車時の配慮は当然必要です。さらに重症心身障害児の送迎では、保育士や児童指導員の付き添いが必須とされています。運転者だけで乗せて出発、ということはありません。

送迎中の事故・トラブル時の責任と補償

正直に言うと、送迎中の事故時の責任の所在や保険・補償について、出典で確実に裏づけられる数値や規定は手元の材料にありません。ここは断定を避けます。

だからこそ契約前に「送迎中の事故に備えた保険に入っているか」「補償の範囲はどこまでか」を書面で確認してください。これは遠慮せず聞いていい項目です。曖昧にする事業所は、私なら避けます。

送迎なしの施設を選んだ場合の代替手段

送迎がない施設、あるいは送迎エリア外だった場合でも、通所をあきらめる必要はありません。代替手段を整理しておきます。

公共交通機関や自家用車での通所

子どもが自力で電車やバスを使えるなら、公共交通機関での通所が選択肢になります。むしろ制度上は、公共交通で通える場合は自立を妨げないという理由で送迎なしと判断されることもあります。

保護者が自家用車で送り迎えするケースも多いです。職場と事業所の位置関係しだいでは、これが一番現実的なこともあります。

保護者の付き添いが必要なケース

自力通所が難しく、送迎もない場合は、保護者の付き添いが必要になります。これは正直、負担が大きい。共働き家庭ほど厳しいです。

保護者の付き添いが必要なケース

だから施設選びの段階で「送迎あり」を優先条件にする家庭が多いのも当然だと思います。付き添いが続けられるかは、利用を決める前にシミュレーションしておいてください。

医療的ケア児や重度障害児への送迎対応

重症心身障害児の送迎は、保育士または児童指導員の付き添いが必須です。つまり運転者以外の人員が乗る体制が要る。これに対応できる事業所は限られます。

医療的ケアが必要な場合は、対応可否を必ず個別に確認してください。「送迎あり」と書いてあっても、重度対応まで含むとは限りません。ここは一番ていねいに聞くべきところです。

利用前に確認したい送迎サービスの比較ポイント

送迎は事業所ごとに条件が大きく違います。最後に、見学・契約前にチェックしたいポイントを整理しておきます。比較しないと、後から「思っていたのと違う」が起きます。

事業所ごとの送迎条件の違い

送迎で確認しておきたい比較ポイント
いずれも事業所ごとに異なるため、見学・契約前に直接確認するのが確実です。
確認項目見るポイント
送迎の有無車送迎をしているか(徒歩送迎は加算対象外)
料金無料か有料か、有料なら自己負担額
対応エリア自宅・学校が送迎範囲に入るか
お迎え時間乗り合わせで時間が前後しないか
自宅以外の送迎学童・祖父母宅などに対応するか
安全対策降車時の点呼・置き去り防止の運用
重度対応医療的ケア児・重症心身障害児に対応するか

都市部と地方で異なる送迎事情

都市部は事業所が多く、送迎範囲も比較的狭く効率的に回れます。地方は事業所が少なく、送迎距離が長くなりがちです。

都市部と地方で異なる送迎事情

とはいえ片道は特別な理由がない限り30分以内というのは前述の通り。遠方の利用者がそもそも少ないため、地方でも極端な長時間送迎にはなりにくいです。

送迎スタッフの資格や運転者要件

運転する人は児童発達支援管理責任者以外の職員でよく、普通免許があれば対応できます。特別な運転資格は必須ではありません。

ただし送迎に出た人員は、その間の人員配置からは除外されます。つまり送迎中は教室の人手が減る。ここは運営側の課題でもあり、送迎体制の厚さは事業所の余力を映します。

放課後等デイサービスの送迎に関するよくある質問

最後に、保護者からよく受ける質問をまとめておきます。

よくある質問

放課後等デイサービスに送迎はある?
多くの施設で車による送迎を実施していますが、すべての施設が対応しているわけではありません。送迎の有無は施設ごとに異なるため、利用したい場合は「送迎あり」かを事業所に確認してください。
送迎の費用はいくら?
料金は施設により異なり、無料の場合も有料の場合もあります。有料でも原則1割の自己負担です。たとえば片道500円相当なら負担は50円です。詳しい額は事業所に直接確認してください。
送迎の利用はどう始める?
施設に相談・契約し、送迎を希望すると伝えます。児童発達支援管理責任者が個別支援計画書に送迎の必要性を記載すると送迎が始まります。送迎は保護者が就労などで送り迎えできない場合が主な対象です。
送迎車両は何台必要?
必要な台数は利用人数・送迎エリア・乗り合わせの組み方で変わるため、一律の決まりはありません。事業所がルートと人数に応じて確保します。送迎体制が手厚いかは見学時に確認するとよいです。
自宅以外にも送迎できる?
自宅と通学先の学校は対応しやすいです。学童や祖父母宅など自宅・学校以外は、利用者・保護者の同意と個別支援計画書への明記が前提になります。希望する場合は契約時に相談してください。
送迎は必ず利用しないといけない?
いいえ。送迎は義務ではなく希望制です。公共交通機関で自力通所できる場合は、自立を妨げないという観点から送迎なしを選ぶこともできます。

まとめ:送迎は施設ごとに違う。確認してから決める

送迎は多くの施設にありますが、有無も料金も対応範囲も事業所ごとにバラバラです。「送迎あり」の一言を鵜呑みにせず、エリア・料金・安全対策・重度対応まで自分の状況に合わせて確認してください。

私が一番伝えたいのはこれです。見学のときに送迎の中身を具体的に質問する。きちんと答えられる事業所を選べば、送迎の不安はかなり減ります。まずは候補を2〜3か所、送迎条件で比べてみてください。

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こんにちは。この記事について、下の候補から選ぶか、自由に質問できます。

藤原 めぐみ

元・児童発達支援管理責任者(放課後等デイサービス勤務経験あり) ・ 中小企業向け福祉事業立ち上げサポートの実務経験
福祉現場歴12年

福祉業界での現場経験をもとに、放課後等デイサービスの開業・運営に関する制度・費用・実務を一次情報にあたりながら執筆しています。「きれいごとより現実」をモットーに、読者が自分で判断できる情報をお届けします。

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